
18号では「中村哲特集第一弾」として、中村哲の偉業について、
「中村哲アフガンへの道」として医師としてのスタートからアフガンに行くきっかけまで、
「筑後川の堰の技術を用水路づくりに」でアフガンが抱える問題は水、
食料であると実感し、伝統的な筑後川の堰づくりを導入して、乾燥台地を緑の大地に
よみがえらせた事業を河川工事関係者の話を盛り込んで紹介している。
また小誌が戦争の問題は地域を考えるうえでぜったいに外せないと追求してきたことで、
創刊時にであったミャンマーで遺骨収集にあたってきた
井本さんのことはずっと温めてきた材料だった。
戦後75年にあたり、取材はほとんどできなかったものの、
講演録や書籍をもとにつくった。
武藤久登 2023年4月
第18号 2020年夏
特集1 中村哲の遺した偉業
中村哲 アフガンへの道
筑後川の堰の技術を用水路づくりに
久留米絣 伝統技術の後継者 松枝哲哉さんを偲ぶ
久留米絣作家松枝哲哉さんを偲んで 狩野啓子
生涯を久留米絣に捧げた 澤地久枝
松枝哲哉さんの久留米絣は
底知れない創作精神に極み 長野ヒデ子
こわくて手を付けられない 岩崎京子
〈筑後川ものがたり〉13
令和2年7月豪雨・筑後川流域を歩く 古賀邦雄
コロナ禍の下、ミュージシャンは
〈高専文芸部室から始まる旅〉5 参道の石 森 敏彦
〈内田麟太郎の詩のふるさと〉「それから」
〈ぶらり筑後史〉 山の井堰と人柱 樋口明男
〈歴史散歩ガイド〉 長崎への道を歩く 田代宿
〈筑後意外!史〉
「筑後川と千歳川」(下)その名称をめぐって 小澤太郎
〈僕の名はデボラ〉その6 新時代の幕開け デボラ
〈筑後のクニから〉 オンライン公民館はこうして生まれ、育って
いく 距離を保って。心の距離が近づくためには おきなまさひと
〈book〉書評 『北澤楽天と岡本一平』
写真家野田雅也さんの浪江町津島地区を記録するDVD完成
柳川の海苔をアピールする冊子 柳川市が発行
特集2 戦後75年インパール作戦に散った兵士の遺骨収集
ミャンマーで遺骨収集にとりくむ井本さん
受け継がれ行くもの―インパールで出会った軍票 西村仁美
〈世間遺産 人シリーズ〉 プッチャリン
〈書店員☆大井潤太郎のおススメ本〉
キャスリン・マコーリフ『心を操る寄生生物:感情から文化・社会まで』
〈私のおススメこんな店〉 カフェMITOTE(ミトーテ)
〈奥八女からのたより〉「田の草刈り」 小森耕太