吉政と「あげな・どげな」
いよいよ復刊第2号が2023年10月に発行になる。
現在その取材・編集作業中（ing）。
特集的なテーマは「田中吉政」。
何者と思いますね。私もほとんど知らなかった。
有馬藩になる前、岡崎から筑後国に入部してきた領主。
筑後に久留米城、柳川城、福島城を含む10の城を築き、
有明海干拓にも功績があった人物。
その普請（土木工事）に長けた人物のルーツを
第2号ではお伝えしようと思います。
吉政は、城下町整備に定評のある人物。
八幡山城（滋賀県近江八幡市）の城下町を整備。
天正18年（1590）、岡崎城（愛知県岡崎市）を近世城郭に整備。
2023年8月、その吉政が町づくりに関わったルーツというべき
近江八幡市と岡崎市に行ってきました。
近江と「吉政」
近江といえばメンソレータムで有名な近江兄弟社があります。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ｡
アメリカ生まれのキリスト教伝道師として来日し、
慈善活動、設計を多数手がけたことで有名。
彼はまた実業家として近江兄弟社を起こしました。
近江八幡では八幡堀という水路をつくり
琵琶湖からさまざまな物資がこの水路を使って運ばれ、
また信長に習って楽市を始めて商業を盛んにしました。
そのあとが八幡堀沿いに歴史のある商店として残っています。
また城下町を望む八幡山城は
ロープウェイで簡単に上ることができ、
琵琶湖の展望が素晴らしい。
山城でかつ石垣をもつというのは珍しい城。
吉政は石工集団穴太衆を
自由に使って石垣を築いていたらしい。
現場主義の吉政は現場に行って石工の声も聴いていたようです。
でも標高200メートルと高くはないにしても
巨大な石をどうやって山の上まで運んだのか、
ピラミッドづくりと同じで不思議です。
岡崎と「吉政」
岡崎は八丁味噌の町。
吉政が味噌職人を八帖町に集中して
味噌づくりを奨励していました。
また、二十七曲りという複雑に
曲がりくねった通りをつくり
東海道岡崎宿の繁栄と
東の守りを兼ねた街づくりをしていたようです。
あげな・どげな編集長
2023年9月 武藤久登
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